日常。

アニソンやライブ、聖地巡礼など

【感想】See-Saw LIVE ~Dream Field 2019~

ボーカル石川智晶、キーボード梶浦由記のユニット、See-Sawによる17年ぶりのライブ、『See-Saw LIVE ~Dream Field 2019~』が先日(2019/12/15)開催、無事に終了しました。

約5,000人収容の東京国際フォーラムのホールAでの開催にも関わらず、チケットは一般販売開始とともにほぼ即時完売状態。
石川さんファンや梶浦さんファン、またSee-Sawファンの多くが待ち望んでいたライブ、その期待値の高さを裏付ける結果に。

 

幸運にも、そのライブに参加でき、本当に夢のような時間を過ごすことができました。。。Twitterでも多くの方が感想などつぶやいており、そうしたツイートを見かけるたびに幸せな時間を思い出し、今もあたたかい気持ちになります。

ただ、こうしたリアルタイムの情報は流れ・失われやすくもあり。
未来のどこかで、誰かが、「こんなライブがあったんだ!どんなライブだったんだろう?」と見つけやすくなるよう、ライブの概要と、今の感動を、一人称の視点で、記事に残しておこうと思います。

結果、想いが溢れすぎて、文字数5桁、しかも読みづらい駄文になってしまいました。。。

 

一人称記事として、ライブ前の気持ちの高まりや物販についても記載していますが、ライブ本編の感想を読みたい方は(4)からどうぞ。全体の感想は(5)にまとめたのでそちらを読むだけでも。

 

 

0)ライブの発表、チケット当選するまで

2019年8月、中野サンプラザで行われたYuki Kajiura LIVEの最終(追加)公演にて、シークレットゲストとして石川智晶さんが登場、その場でSee-Sawとしてライブを行うことが発表されました。発表の瞬間に立ち会えず、非常に残念。。。

時を少しさかのぼり2019年2月、フライングドッグ10周年記念イベント「犬フェス」で、See-Sawが一夜限りの復活。

このライブ、来場者向けの配布チラシに、梶浦さんライブの先行申込案内が入っていたのですが、See-Saw復活を目の前で観たこともあり、少しの希望を感じ、「石川さんがもし来るなら、最終公演だろう」との予測で、当初予定されていた最終公演に申し込み。読みは合ってたのですが、当初の最終日のあと、公演が追加されたのは完全に想定外でした。。。

 

See-Saw復活までの一人称記事は↓(こちらも長文ですみません)

anime-song.hateblo.jp

 

犬フェスの時も一夜限りの復活と思っていたのに、まさかの!単独!!ライブ!!!
非常に嬉しかったのですが同時に、「これ、(倍率的に)行けるのか・・・?」と背筋が凍ったのですが、二人のファンクラブで先行抽選申込があるとのこと。

本当に偶然だったのですが、ライブ発表の1か月前に石川さんのファンクラブに加入したばかり*で、奇跡のような巡りあわせに感謝が尽きず。

*2019年11月に行われた石川智晶さんのアニバーサリーライブ、このライブも非常に濃くて最高のライブでしたが、このライブに確実に参加するためにFC会員に

ライブ実施発表後のTwitterの盛り上がりなどを思い返し、FC先行で当たらないと本当に行けないかも、と不安が高まるばかりだったのですが、無事2枚当選。

ライブ直前の発券の結果は2階席。しかもやや遠い席でしたが、今年は他ライブでチケット運も使い込んでいた自覚もあり、やむなしかなと思っておりました。
何より、行きたくても行けない人がたくさんいる中で、どんな席であっても、チケットを握れていることに圧倒的感謝を抱いたまま、ライブ本番へと向かっていきます。

 

1)ライブ直前-ファンクラブHPでのコンテンツ先行公開-

See-Sawライブに先立って、11月には石川さんのアニバーサリーライブがあり、そこで「あんなに一緒だったのに」と「君は僕に似ている」のSee-Saw楽曲の披露も。

特に後者は想定外だったこともあり驚き&感動。また、石川さんのアニバーサリーライブに至るまでのエピソードなどもMCで話され、「See-Sawがライブできるって本当に奇跡!なんか引力めいたもの感じる!!」とテンション高く振り切れたまま12月に突入します。

そしてライブ1週間前には、「パンフレットに載りきらなかった」ということで、座談会コンテンツが石川さんファンクラブHP(梶浦さんはFC会報)に限定アップ!

これもSee-Sawファンには必見の内容で、お二人がどんな思いで楽曲やSee-Sawに向き合ってきたかなど、新しい発見満載でした。ライブのパンフとも良い意味で補完関係にあるなと思ったので、パンフで満足した方も是非!(石川さんFCでは、過去の会員限定コンテンツも見れるので座談会コンテンツも回収可能。宣伝です。)

 

2)ライブ直前-リハの様子(主にふたりのTwitter)-

1週間前ですでに尋常でないほど期待感が高まるなか、梶浦さん中心に(物販の宣伝も兼ねてか)、リハーサルの様子を関係者が嬉々としてアップしまくってくるのは本当に刺激を受けました。

梶浦さんは石川さんのことを「ちーちゃん」と連呼し、リハーサル良かった話をテンション高めにツイート、観ているこっちも楽しくなりますし、石川さんは石川さんで、このライブに対する気合を感じるツイートや、「See-Sawだからなのか、使っている筋肉が違うのかも」みたいな発信もあり、ファンとしては「やはりSee-Sawは特別な存在・・・!!」という思いを高めていくことに。

こんな特別なライブで、グッズ紹介をされると欲しくなるのが人情で、着まわせるイメージがどうしても浮かばなかったパーカー以外は買おうと決意。

手元で計算するとなかなかのお値段になって目が点になりましたが、「See-Sawのファンクラブ年会費を17年分一括払いするようなもんだから」という謎理論で自分を納得させました。(冬のボーナスは蒸発しました)

 

3)ライブ当日-物販-

こちらのパートは自分自身への備忘録なので、あまり意味はありません。物販の様子が多少気になる、以外の方は(4)へ。

今まで、ライブの物販は「開場前後にふらっと立ち寄り、もし欲しいものがあれば記念品的に買う」くらいだったため、開場前物販に開始時間前から並ぶのは初。

今回は普通のライブとは異なる位置づけでもあり、何時から並べばよいか、手探り状態。しかも、物販が13時開始だが14時には別件で会場を離れる必要もあり、念には念をと、3時間前から並ぶ予定とすることに。

しかし、当日朝、親切なTwitterの民が朝早くからの列状況をツイート。想定より早く並び始めている印象だったので、急遽予定を30分繰り上げ、9時半ごろに会場着。それでも50人目くらいだったので、今日にかけるガチ勢の気迫を感じました。早い人は7時台、もっと早くからいたのかな。。。

早く並んだのは、14時までに会場を出なくてはいけなかったのもあったけど、ライブ前日に「石川さんのCDを会場で買ったら直筆サイン入り色紙プレゼント」とのツイートを発見、これもなんとかゲットしたいと。しかし50人目、みんな同じ目的だとしたら微妙か?、などと少し不安に。

 

物販列に初めて並んでみて学んだのは、物販待ちは「ファンの顔なじみ」の人の交流タイムにもなっていること。確かに人と話すことで待ち時間の退屈がまぎれるし、熱量高い人はいろいろ考えてるなぁと。ちなみに物販待ちで交流しているのは、会話の内容を小耳にはさむ限り、圧倒的に梶浦さんファンが多かった印象。そりゃ会場も全然違うものね。。。
本を読むなどで、なんとか3時間半を耐えきりましたが、冬に屋外にずっといるのは結構きついと思った(国際フォーラムは2時間前くらいから会場内に入れてくれた)のと、お手洗いはじめ不測の事態に備えることを考えると複数人で並んだほうが安全だなと。

 

物販開始直前になり、「Swimmer」がBGMとして流れ出したときは、「あぁ、本当にSee-Sawのライブなんだなぁ」という何ともいえない気分になりました。

物販開始、1人1分だとして、50人目だと1時間で抜けるの微妙かも?、と不安だったのですが、売店窓口が20くらいあり、しかも開始3組目に並んだと思ったら前の組がまさかの3人組で2番目に回ってくる謎運を発揮。

無事買いたいものも買え、CDも購入できて直筆サインもゲット。結果的には15分足らずで会場を後に。ただ、ステッカーとクリアファイルセットも買ったはずなのに、クレカ決済にしたからか、注文ミスなのか入っておらず、、、とはいえこれもお祭り。良い思い出になりました(笑)

 

3.5)ライブ直前-パンフ-

物販でも一番人気であったと思われるパンフレット。内容も、今まで語られたことすらなかった、衝撃的な事実もいくつか飛び出し、非常に濃かったです。

ふたりの活動の原点でもあるSee-Sawはどんなものか、だけに話はとどまらず、この17年、また最新シングルリリースからの14年、二人がぞれぞれ何をしてきて、今こうしてまた再びライブをやることを、今振り返ってSee-Sawをどう捉えているか、二人の視点からそれぞれ語られていて。非常に読み応えがあるパンフレットで、時間もなかったのですが開演前に2~3回くらい繰り返し読みました。

個人的には、インタビューも良かったのですが。パンフレット冒頭の二人のメッセージが非常に熱く、心に刺さりました。特に、石川さんのメッセージの最初は、この人の言葉を紡ぐセンスに圧倒される、読む人の胸を打つ名文章だと思います。

 

4)ライブ本番-時系列に-

30分くらい前から自分でも驚くくらいに緊張していたのですが、何が来ても、何百回と聞いている。そんなライブのスタート。
何度も聞いて、耳が覚えているパーカッションとドラムのリズム。ライブ当日の朝に最初に聞いた、大好きな曲からライブが幕を開けます。

 

「優しい夜明け」→「黄昏の海」

あとから思うと、自分も緊張してたけど、二人とも緊張してたんだろうなと。
最初の2曲は特に硬い感じがあった。もし再びSee-Sawとして楽曲を披露する機会があるなら、ぜひこの2曲はもう一回歌ってほしいな、と。

しかし、高音の処理に少し苦労している印象はありつつも、中低音を中心としたボリュームと存在感のあるボーカルは健在。CD音源通りではなくても、「目の前にいるのは、本物のSee-Sawなんだ、本当にSee-Sawライブなんだ」と実感した。

 

この2曲のあとにMCが入るのだけど、ここに限らずMCは終始楽しい雰囲気だった。石川さんはパーカッションの前に腰掛けて仰いだり、もちろんそれだけ気合入れて歌っているのもあるんだろうけど、すごく自由にやっている印象があった。


石川さん中心のMCと、梶浦さん中心のMCとそれぞれあって。梶浦さんライブの時は、歌姫さんが梶浦さんに突っ込むというのはあんまりないように見えたけど、石川さんはバシッと言っていくのが面白い。「(梶浦さんMCから曲に入ろうとするときに)もう歌うの?」「(歌うのが大変な曲、という梶浦さんの話を受けて)そんな大変な曲をこの人は歌わせてるんですけどね」などなど、二人の掛け合いもすごく軽妙で、本当に17年ぶりのライブなのか!?、と思いながらたくさん笑わせてもらった。

 

「LOVE」→「Emerald Green」→「不透明水彩絵具」→「Swimmer」

この辺りからボーカルがいつもの石川さんを取り戻してくる。Emerald Greenのサビの透き通るような声、圧倒的な表現力とバックバンドの協奏に感動。
Swimmerの出だしはしびれた。低音もすごく声が出るし、石川さんの音域の広さが本当にすごい。対応力も、あと修正力もありすぎる。

梶浦さんの楽曲の世界観に、ボーカル一本で存在感をガッツリ出せるのって本当にすごいし、梶浦さんライブで歌姫さんが楽曲との調和を意識した歌い方をしているのとすごく対照的に感じた(どちらもそれぞれの良さがあるけど、梶浦さんライブでは後者が多いので、See-Sawライブみたいな前者のパフォーマンスが際立つ)

 

そのあとのMC。最も古い曲の後は最も新しい曲ということで、梶浦さん「何年前だっけ?15年?」、「(どのみちすごく前だから)もうどうでもいいよね」石川さんのツッコミは終始キレがあったw(※正確には14年前)

 

「静寂はヘッドフォンの中」→「また会えるから」

ニコニコ動画とかで色んな動画がもっと自由に(?)アップされていた時代、「喉からCD音源」と言われていたこともあった石川さん。CD音源どころか、喉からCD音源超えだと思った。

「静寂はヘッドフォンの中」、See-Saw活動休止直前の曲になると、最近の曲とも、使っている音の領域が近いというか、今の石川さんにとっての歌いやすさもあるのかもしれない、と思ったりもした。

「また会えるから」はこのタイミングで来るとは思わずちょっとびっくり。てっきりラストで来て、観客に「また会える!!!」という期待を抱かせてくれるものかと・・・笑

 

「うた」→「千夜一夜」→「夏の手紙」

「うた」はCD収録版ではなく、オリジナル版のアレンジで。初めて聴いたのだけど、CD収録版のような、ちょっと底抜けているような明るさを前面に出すような感じではなく、もう少し落ち着いた、なんというか、中性的なアレンジ、とでも言えばよいのか、、、うまい言葉が見つからないが、同じ曲なのだが違う表情を観ているような、そんな不思議な感覚。

千夜一夜」はものすごかった。これは圧倒的にCD超えてた。この曲だけでもライブ音源を切り出して売ってくれないものか。これも表現が難しいのだけど、この曲は石川さんの中でかなり消化されているというか、17年経った今の石川さんとしての歌い方が完成されているように感じた。ボーカルにめちゃくちゃ力があり、凄みすら。1曲選べ、と言われたら、迷いながらもこの曲を選ぶと思う。

「夏の手紙」、これも重厚なボーカル表現とでも言えばよいのか、今の石川さんにとっての歌い方が決まっていた気がする。アルバム販売当時と比べて、おそらく高音は少し出づらくなっている部分もあるのだろうけど、中音、また低音は以前よりも表現豊かに出せるようになっている、とひしひしと感じた。

 

この辺りから、聴いている側としての誤りに明確に気付いたというか、CD音源が念頭にありすぎて、それとの差分で一喜一憂してしまいがちな聴き方をしている自分がいたことに気づいて、それを恥じた。もっと素直に、目の前の音楽を楽しもう、17年の時間経過によって生まれた変化を楽しもう、と。

 

「記憶」→「Obsession」→「edge」→「君がいた物語」

.hackゾーン、もう強すぎた。パワフルな石川さんが舞台中央で暴れまわる。アルバムに入ってない「edge」を拾ってくれたのもすごくうれしかった。

「君がいた物語」はいつかの梶浦さんライブで、歌姫複数名によるカバーを観たことがあったけど、最初だけ聴いて、やっぱ本家だなぁ!!と思ってしまいました。一人のボーカルで「表現できるモノの幅」が違うなと。声量とか表現力とか、厚みとか。それを含め、聴いている人を巻き込む力が圧倒的だなぁと。。。(カバーバージョンが好きな方も多くいらっしゃると思うのですが、個人の思い入れには勝てず、、すみません)

 

「あんなに一緒だったのに」→「indio」

石川さんの「全員Stand Up!」で一斉に立ち上がり、石川さんに合わせて腕を振る会場。二人がこの曲を今も大切にしていることがすごく伝わってきた。石川さんの会場煽りは、いつかみたアニサマライブの映像とダブる。あの時も「あんなに一緒だったのに」を歌って、会場を煽ってたなぁ、とか。

アニサマで一人で歌っていた「あんなに一緒だったのに」は、今年に入るまで、犬フェスで奇跡の復活を遂げるまでの間、自分の中で唯一といっていいような、カバーでないSee-Saw楽曲がライブで披露された記憶だった。

そんな記憶が、今この瞬間に、まさか本当に2人の、またバックバンドもそろってのライブの記憶で上書きされるなんて。1年前の自分ですら思いもしなかったし、長い間待ち続けてきて、本当によかったなぁと。

本編最後の「indio」、これもすごかった。まるで教会の中にいるかのようなイントロ、徐々に感情の波が高まっていくボーカル。歌詞のある部分の表現力もすごいんだけど、曲の後半、ボーカルも一つの楽器として演奏しているような、でもどの楽器よりもまばゆい存在感がある、そんな神々しさすら感じる歌を終え、石川さんだけが先にひとりステージを去っていくのめちゃカッコよかったし、そのあとに曲を丁寧に締める梶浦さん&バックバンドのみなさんもめちゃくちゃよかった。

 

本編終了からアンコール

ライブの間、ずっと圧倒されていて。

1曲1曲にものすごく思い出が詰まっているし、目の前に現れるパフォーマンスと、自分の記憶の中にある楽曲に差分が発見できるし、とにかくずっと感情を揺さぶられ続けていた時間だった。

でもMCはまるで中学とか高校の同窓会みたいな、ラジオ番組のように肩の力が抜けた感じで笑える話も多く。ライブ全体としてあっちこっちに感情が運ばれて、泣くのが良いのか笑うのが良いのか、その意味ではすごく感情を消費する時間でもあった。

でも、何よりも、この瞬間がものすごく楽しかった。たぶんそれは会場の全員がそう思っていたし、だからこそ本編が終わって全員がステージを降りても、戻ってくる、と確信をもって、言葉もなく手を叩いていた。あのとき、会場全体が偽らざる気持ちで「もっと聴きたい!!」と強く願っていたと思う。

 

アンコール①:「Jumping Fish」

梶浦さんと石川さん二人だけで出てきたので、パンフにもチラッと書いてあった「Jumping Fish」かなと思ったらその通りに。

キーボードとボーカルだけでこんなできちゃいますなんですね、ってくらい、楽曲として完成されていて、これはこれで言葉が出なかった。本編が「最高級の料理!味付けもばっちり決まってます!美味しいでしょ!」だとすると、アンコールは突然「鮨です。醤油もつけずにそのまま食べてください」って感じでポンと出てくる。でも素材が旨すぎる。

ボーカル一本であれだけの表現ができる、それを客席に伝える石川さんがすごいし、そしてそんな魅力十分な曲を書き下ろしつつ、石川さんが敢えてテンポを少しアレンジしたところに淀みなく合わせる梶浦さんもホントすごい。

二人の確かな実力もそうだけど、この曲では「二人だけがわかっている、何か捉えがたいもの」を見せつけられた。この一曲だけは、本当に二人だけの時間だったような気がする。

 

アンコールMC

本編のMC、最初に少し書いたくらいで後半はいろいろ省いてしまったが、最後の石川さんのあいさつは本当に底なしに感動した。この人が持つ表現することへのこだわりと地力・底力を感じた。

 

「人生はいつも一人称。17年経って、自分はもっとすごい人間になっているもんだと思っていたけれど、全然そんなことはなくて、自問自答の繰り返し。読みかけの本のような、そんな感じで終わるんだなと思っているんだけど。でも、その本の中の1ページを、今日梶ちゃんと一緒に、素敵な色で染めることができたこと、本当に嬉しく思います、ありがとうございました」

 

細かい表現は多少違ったかもしれないけど、こんな印象に残る素敵な言葉を届けることができる石川さん。See-Sawとしての活動が休止になったあとも、石川さんの歌声が好きで、この人の世界観が好きで。そんな単純な理由だけだったけど、この人を今までずっと追いかけてきて良かったな、とすごく感慨深かったです。

 

アンコール②:「君は僕に似ている」

最後の曲としてこの曲。11月の石川さんライブで聴いていたのと、直前の石川さんMCが本当に良くて、そっちに心が行ってしまったこともあり、おそらく他の人ほどには今日のこの曲には衝撃を受けなかったのだけど。

この曲(歌詞)を最後に持ってくることの意味を考えてしまうし、敢えてこの曲なんだなぁと。17年ぶりに同じ舞台に立って、最後にこの曲を二人でやることになったこと、どういう気持ちなんだろうとか、やっぱり色々と考えてしまう。でも、この曲の歌詞に込められたメッセージが、二人にとってのSee-Sawとは何か、の回答なんだとするならば、ファンにとっても、ものすごくうれしいことだよね。

 

5)ライブ全体の感想

もっと感傷的になると思っていたし、ボロボロ泣くんじゃないかと思っていたんだけど、全然泣かなかった。終演後の一言めは「ものすごく楽しかった!!!!!ありがとう!!!!!」だった。

犬フェスの時はボロボロ泣いてしまったんだけど、その時は「二人の中でSee-Sawが終わっていなくて、See-Sawは今も存在するんだ」ということが分かったことへの衝撃があまりにも強くて、この先の未来にSee-Sawの可能性があることの嬉しさに涙した。

今回は、色んな楽曲が出てきて、泣いている暇がないくらい色んな感情が刺激されたのもあったけど、MCはとにかく面白い話が多かったし、なんといっても二人がずっと「楽しむ」「楽しむ」と言っているからには、観ている側も感傷に浸るんじゃなくて、最大級に楽しまなきゃな、と思ったのもあった。

もちろん、アンコールのMCとか、「indio」とか、「君がいた物語」とか、随所に気持ちがかなり高ぶるポイントもあったし、普通のライブだったら感情決壊して泣いてたと思う。

 

あと、少し上でも書いたのだけど、途中で「活動休止以前のSee-Sawの影を追いかけている自分」に気がついて。

目の前の二人は、同じ楽曲を披露してはいるが、曲中の表現やアレンジ、テンポなどを、今の二人に合わせて、今のSee-Sawとして楽しんでいて。自分はどこかCD音源にとらわれているけど、二人は今を生きているし、その分だけ先に進んでいる。今回のライブだって「Dream Field 2019」だ、と自分の中で繋がった瞬間があった。

今を生きている二人の楽曲を、今の自分が楽しまなくてどうする、そんな気持ちで、目の前の楽曲をありのままに受け止めていたら、すごく楽しくなってた。

 

そんな風にモードが変わった後半は、17年前と今との違いというか、17年でどんな風に新しく変わったのかをワクワクしながら観ていた。その中で、17年前のSee-Sawと、今のSee-Sawでは、おそらく違う「ベストな化学反応」がありそうに思った。

たとえば、CDから受けるものとの印象の変化量で言えば、「千夜一夜」はもはや別物だと思ったし、今回のライブでも一番衝撃を受けた。この曲、パフォーマンスとしても圧倒的だけど、加えて、今の石川さんの単独ライブのセトリに入っても違和感ないと思うくらい、今のボーカルともすごくマッチしているように思った。

 

そして、その17年前と今が違っているからこそ、今後、See-Saw(という名前を使うかも分からないけど)の新しい方向での活動をするかもしれない、という期待も逆に高まった。

『Dream Field』の時とは、やっぱり声や楽曲の強み・特徴も少し変わっているように感じたし、逆にそうした特徴がより発揮されるような共作、それこそたとえば「鬼滅の刃」のコラボのような、See-Sawというくくりにとらわれない二人の新しい共作の形が、今後また出てくるかもと。

もちろん、それが「See-Saw」という形であるならば、ファンとしては、それ以上に嬉しいことはないけれど。

 

自分にとって、See-Sawのライブパフォーマンスに触れられなかったことは、人生における大きな心残りの一つだった。それがまさか、こんな最高の形で実現するとは思っていなかったし、夢のような時間だった。

お二人に、またこのライブを実現させるために尽力したすべての人に頭が上がらない。

 

たぶん、自分の人生における将来、いつの時点でも、この日のことは思い出せると思う。もちろん、細かい記憶はどんどんおぼろげになっていくだろうけれど、長く待ち焦がれていたライブの瞬間に立ち会えたこと、本当に生きていて良かった。

お二人ほどではないにせよ、自分の人生の本の1ページを、「See-Saw」という色で、すごく綺麗に染めることができたライブだった。本当に感謝が止まらない。

 

こんな感動的な瞬間に立ち会えるライブはやっぱりやめられないですね。

 

6)参考:ライブセトリ(一覧)など

※セトリは色んなところにありますが、↓がシンプルにまとまっています。

https://www.livefans.jp/events/1168006 

 

※本編含めMCの内容は、下記ツイートからさかのぼっていただくのが良いように思います。MCの内容を思い出すのにあたり、この方の記憶力と一連のツイートには感嘆しました。速記術とかされているのな、、、と思ったり。

 https://twitter.com/Chiaki_info/status/1206482023121973248

 

本ライブでドラムを担当されていた佐藤強一さんの感想ブログ。他にも色んな方が感想を残されており、これはそのうちのひとつです。
いかにSee-Sawが色んな人から愛されていたかが分かる、心の暖かくなる記事です。

https://www.satokyoichi.com/post/see-saw-live-dream-field-2019%E3%82%92%E7%B5%82%E3%81%88%E3%81%A6

 

7)参考:グッズなどの戦利品(写真)

祭りの思い出。まさかこんなにグッズが展開されるとは思ってなかった。

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マグカップは普通に使いたかったので2セット購入

 

個人的にとても嬉しかった、早く並んでよかったと思えたのは物販会場で石川さんのCDを購入した人に先着でプレゼントされた石川さんのサイン入り色紙。「See-Saw LIVE」という表記、一生モノの宝物です。

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なぜか前夜のCDが手元に無かったので良い機会だと思い購入