日常。

アニソンやライブ、聖地巡礼など

今さら感想:「アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~」(全体版)

いままで映画をこんなに繰り返し見たことがなかったので、

何がよかったのかが伝われば良いなと思います。10回観ました。

 

 

*全体の感想とか思ったこと 

スターライト学園のアイカツ!完結編、というべきものだったと思う。今後も、どこかでスピンオフ的に何か公式からのコンテンツ供給があるのかもしれないが、基本的に大筋としてはもうこれで終わり、ということなんだろうな、と感じた。

ただ、それを「残念だけど、仕方ないよね」というレベルで納得感ある形に仕上げたことには、関係者の深い作品愛があってのことだろうとも。何といっても、長くこのコンテンツのファンを続けてきた人や、このコンテンツを好きだった人が、正しく報われる、いい作品だったと思っていて、こうした映画を観れること自体が恵まれてるな、と思った次第。

仮にこの作品に続編があったとして、それは、主人公たちがアイドルを続けている時間軸ではないかもしれない。ソレイユの3人はじめ、それぞれが30歳くらいになって何をしているのか、みたいな話になっちゃいそうな気がした。何ならアイドルを引退してて、お弁当屋さんをやっているかも、などと。
でもそれって、もはや完全に公式の二次三次創作・・・w

 

この作品から漂ってくる「コンテンツの区切り」を一番感じさせたのは、EDの「氷の森」だった。
これはもう、「アイカツ(いちご世代)というコンテンツを美しい氷の森として、それを胸に、あなたはあなたの人生を勇気をもって進んでください、たまには戻っておいで」というメッセージだなと。

作品はソレイユの次なるスタートラインを描いて終わるけど、いや~完結しちゃったなぁという感じ。これが↑で書いた「残念だけど、仕方ないね」につながる 

 

完結だなという感覚があったんだけど、でもこの映画、結局一度も泣くことがなかった。インターネットで他の方も色々と言及しているけれども、分かりやすい「お涙頂戴」な演出やセリフが全く無くて潔い。当然、キャラクターもほとんど泣かない、おとめちゃんがちょっと、くらい。

卒業ライブも、またその後を描いたシーンも、感傷に浸ることなく、ずっと「未来向きの今」を描いているというか。「もっともっとって思ってる、でもその中で、自分の背中を押してくれる思い出がある」というのが伝わってくる。

 

目の前に大きな選択肢があったり、自分のやってきたことが正しいのか悩みがあったり、自信を無くしそうだったりプレッシャーがかかってたり、、、そんな人にこそこの作品は観て欲しいなぁと思う。個人的にもすごく救われた。心がじんわり温まるというか、どこまでも「アイカツ」らしいなと。アイカツは本当に人を元気にする作品だと思う。


だからこそというか、自分がアイカツ好きだったのはこういうところなんだよね、としみじみ思い返せる内容。心の栄養ドリンク。 栄養ドリンクであるがゆえに、観た1~2日経った後に「あ~もうアイカツ終わるんだなぁ」「もう一回みたいな」としみじみと寂しくなってしまうのは副作用だと思う。いつでも見れるようにしたいから、ブルーレイ買おう。 

 


*映画の全体的な流れに関する感想
OPであり挿入歌でもある主題歌「MY STARWAY」の使い方がどこまでも秀逸だと思った。これは「カレンダーガール」を100倍くらい強くした楽曲だと思う、すごく良い。

「ザ・アニソン」って感じで、それが映像と重なる映画のクライマックスは素直に感動しちゃった。これは実現するのも簡単じゃなかっただろうし、本当にすごい。


ソレイユの3人が、カレンダーガールで歌われる「なんてことない日々がかけがえない」ということを自覚したうえで、でもその感傷に浸るのではなく、「かけがえのない日々を土台にまだ見ぬ未来に進んで行くよ/日々が土台にあるからがんばれるよ」っていうメッセージにするのが強すぎる。

実はワンコーラス分は、昨夏の実写版アイカツプラネットと抱き合わせ公開された映画で公開されていたらしく(全然知らなかった)。知ってたら知ってたなりに驚きがあったんだろうけど、個人的には何も知らず、「うえぇOP新曲じゃん」から始まったので、「突如出てきた新曲、ワンコーラスだけで『ええぇぇ~新曲!?嬉しいけど!?』ってなって情緒が乱れているのに、2番以降が超重要な感じで使われて『うひょお~~~解釈が追い付かない~~~』となって無事情緒が破綻」という構造でした。 

 

そのほかも、全般的に楽曲のチョイスが完璧だったと思う。個人的にはこれが一番よかった。 
まず「Singnalize!」。MONACAは某かなしい事件もあったけど、それが無くても、「この映画のトーンだと『アイドル活動!』と『カレンダーガール』はちょっと雰囲気違うなぁ」と思っていたので、途中のライブシーンで「Singnalize!」が来たときは「うわぁ~~~~解釈一致~~~」となった。まさか来ると思ってなかったけど。

Signalize!」は唯一、高校生~大人になったキャラクターが歌いそうな曲、かつあんまり「誰かの色」が無い楽曲のイメージだったので、どういう経緯でこれを使うことになったのかは知らないけど、すごく良いチョイスだったと思う。

 

次に「SHINING LINE」。これもね、まぁそっちだよねという感じ。↑にも書いたとおり、新曲が「カレンダーガール」を踏まえて正統進化した楽曲という感じで、この劇場版に限っては上位互換だったので、本作のテーマにも合ってる楽曲としては、「SHINING LINE」だよなぁと。

 
とはいえ、今まで解釈していた「SHINING LINE」は、憧れの存在や先に進む存在から想いを受け継ぎ、また次につなげていくという「継承」の要素が強いと思っていた。

ただ、今回の映画を見て、その継承が、他人から自分/自分から他人だけではなく、過去の自分から今の自分/今の自分から未来の自分、という要素も入っているんだな、と再解釈したというか。これもシリーズ全体を貫くすごく良い曲だと思っていて、それが今回改めて輝いたこと、個人的にもとても嬉しい。

あとは「星空のフロア」もよかった。フォトカツがきっかけでアイカツに入ってきたマンとしては、「まさかフォトカツ楽曲が劇場版で使われるなんて!!!!!」と本当にテンションが上がった。

コスモス楽曲なので第一候補ではあったものの、最初のシーンでライブスキップされたから、楽曲使わないのか・・・?、と思わせてからの披露だったので本当に嬉しかった。

 

あと、ビックリしたのはルミナス新曲。流れとかテーマ的には「START DASH SENSATION」もありそうだけど(逆に他に候補がなさすぎる)、とはいえあかりちゃん色強いからなぁ、、、と思っていたらまさかのチョイスで衝撃。

楽曲は全体的に、想像通りにすごいところと、想像以上にすごいところしかなくて、楽曲に出会うたびに心の中で「おおおおおお」という感じになってた。

 

楽曲以外のところでいうと、やっぱりソレイユ中心としたみんなの4年後の姿はすごいよかった。 
公式による二次創作という感じで、本当に自然な感じで描かれていて違和感がない。
急な鍋パにしては集まりすぎだろという感じはあったけど、最初のライブ打上げシーンとの対比が残っているからそこまで違和感がない感じになっていて、狙ったわけじゃないんだろうけどよかった 

(心の声:うわ~~~~酒飲んでるじゃん~~~~~かえでが日本酒好きなのも、さくらが勧めたくだりも、ユリカさまが赤ワインなのも、全部めっちゃわかる!あとは焼酎?とウイスキーだけど、あの感じは家に常備されてそうだから、ウイスキーが蘭ちゃん、焼酎はいちごちゃん飲みそう、星宮いちご、ビールは飲めないけど焼酎は飲める概念、これはありますね )


ユリカさまが酒に弱いというか飲まれるのも、「温泉に日本酒・・・最高ね!」って言っちゃうのも、解釈一致って感じがあって最高によい。
しかも、その中でユリカさまが色々と話すセリフもよかった、確かにああいうのって、大人になると、酔っぱらってない限り言わない/言えないってのあるよね、その意味でもあのシーン本当によかった。

 

全く内容がまとまっていないんだけれども、これだけひとつの映画をたくさん見たことがなかったし、それだけよかった。自分で見返す用として残しておきます。

 

 

 

 

 

*以下は完全におまけ:個々のシーンについての感想/感情メモ、見たまんま) 

最初の数回鑑賞時に、みたまま付け足していたメモ。今見返しても感情がむき出しになっているので、そのまま載せておくことにしますw
それだけ、好きになれた作品だったんだな。改めて、アイカツに本当にありがとう、ですね。

 

****

・いきなりの「穏やかじゃなさすぎる!」ありがとうございます!
・あ!?コスモス!?お、ライブするのか?しないんかーい!
・オープニング新曲じゃん!なんかSingnalize!っぽいカットじゃん、空港で星宮いちごを送る星宮いちご、、、あ~いい表現だなぁ
・北大路さくらが決め台詞を言うのを聴くことでしか補充できない「北大路さくら分」がある
・北大路さくら劇場が始まるときにブツっと切って、終わると同時に再開するBGMすき
・3人の将来、、、「一緒に住んじゃう?」っておい~~ 
・「おやすみ おやすみ おやすみ!」からの同じベッドで寝るって、、、それなのに一人で早起きをちゃんとして身支度して出かけていくいちごちゃん・・・見送るあおい・・・成長じゃん・・・表現がうますぎる・・・ 
・あおいと蘭の会話から感じる、「あ、ちょっとギャグっぽくない空気だな」感
・突然明かされる織姫学園長の私生活、そして「フアン(ファンではない)」の発音、コレだよ、そうそう織姫学園長はこれ
・あおいが肚を決めて二人に話に行くときの、いちごの「なんでも聞くよ いつでもね」、すごい包容力だ・・・

・「朝からプリン?」って言ってるけど朝から寿司とかオムライスの方が違和感あるわ
・おとめちゃん、最初は目がうるうる、でも次はそれがなくなってるんだよね、細かい、それ以上にプリンの揺れが細かい
・「頑張ることだけは決めてる」うわーいちごっぽい〜
・わ!コスモスだ!アイカツシステムだ~~~~~うわ~~~~ 
・3Dモデルクオリティ高すぎる・・これが「本気」・・・ うわあすっごい
・星空のフロアじゃん!!!フォトカツ楽曲ありがたい〜〜〜
・星空のフロアのBメロ超絶むずかしそうステップ 
・突然のキラキラインと思われる画面の登場は突拍子過ぎて笑ってしまったw

 

・おい!卒業ライブがなんでそんなダイジェストなんだ!卒業ライブがこの映画の主眼なんじゃなかったのか!あああ2人の部屋空っぽになってる!え、あおい海外行ってる! え?未来編?

・突然の車&高速道路!?アクセル踏み込んじゃってどうした?事故ったりとかそういう展開?やめてくれ~~~(杞憂に終わった 
・演劇部分も↑のネガティブマインドを引きずってしまって微妙に入ってこない、「やるしかないんだよ、わかるだろ!?」もなんかトラブルに繋がりそうで怖い
・おわーあおいちゃんの髪型〜〜〜ってか美月さん、これロンドンかw

・ライブスタッフへのあいさつするいちごちゃん、良い感じだ・・ともよちゃんの「憧れのSHINING LINE」をまた作ってそう
・仕事に真剣ないちごちゃん見るシーンって実はあんまり印象ないかも。この辺は演出苦労したかもなぁ。いちごちゃんがOK出すまでの間、BGMが全くない無音で、観ているこっちまで結構ドキドキした
・監督の「壊していいぞ」が微妙に滑舌悪くてなんて言ってるのか分かりづらいw

 

・帰宅するいちご・・・え・・・誰かと一緒に住んでるの!?ってかトップアイドルがそんなカジュアルに買い物しちゃって大丈夫?同居人・・・誰?らいちとか?おい!誰だ!!!引っ張んな!!!おわ~~~蘭ちゃん~~~~ ?!?!マジの「一緒に住んじゃう」なのか~~~
・鍋の具材両方買ってきた、から突如開催される鍋パ、登場人物が意外すぎた、らいち変わりすぎ、イケメンw 
・お~ユリカさま~ってことはかえでですよね、そうですよね。ってかユリカ様きたときのいちごちゃんの顔の作画が好き(主に口)、というか、鍋パのときアップじゃない人の目の書き方が全般的に良い(かえで来訪時を除く)
・かえユリ公式認定

・鍋の雰囲気、これアイカツだわ、でもみんなお酒飲んでる、お酒を飲んでるアイカツ概念は実在した、このアイカツキャラによる飲み会ドラマCDください、50分くらいやってほしいです。とてもたくさん買います 
・それができるまではとりあえずジャックダニエルを買います
・ってか、かえでさん、めっちゃ落ち着き出てるじゃん、なにこれ、いわゆる「オトナ」ってやつじゃんコレ・・・ヤバ・・・
・ちょいちょい出てくるぽわプリやルミナスの近況、「あ~~~みんな、なんやかんやで繋がってるんだなぁ」って感じがしてよい。しかも、個別に直接連絡とってたり、何かで聴いたり、TVとかニュースで観たりっていう、情報元がバラバラな感じがすごくリアル感ある。
・いちごちゃんが「あかり」呼びしてるってことはコスモスは何らかの形で続いている・・・?

 

・わたしも、温泉で日本酒は最高だと思います!!!!!
・お酒の好き種類がキャラに合い過ぎてて解釈一致、ユリカさまがワイン好きで酒に弱いのも、そうだよな、という感じ。
・そのなかで「い・ろ・い・ろ・あ・る・の!」からの流れは本当によい、そうだよな、みんな色々がんばってるんだよな、そのなかで、ニュースとかで動向知ってたりするし。「どこに立ってたって」なんだよな。。。
・もっと言えば、仕事じゃない話「も」できる関係がもはや貴重なんだよな、、、コレは分かるで、、、社会人になると特にそう思う。。。「なんてことない毎日がかけがえない」、ホントコレなんだよ・・・

・そのあと二人がガッツリ仕事して、息抜きのタイミング一致してからのバーテンダーさーん!!!かっこよい~~カクテル作りもアイカツなんだな
・そのあと、いちごと蘭がそれぞれ言う「ここまでは来られた」は本当にグッときた、この作品の中で出てきたセリフで一番印象に残ったかも。
・あおいちゃんの近況は、全体的に「あ~ちゃんと大学生してるのね」という感じでちょっと印象が薄いのは事実ある・・・でも写真見に行って「気合を入れる」表現良いよね 
・「行ってきます、行ってらっしゃい」のハーモニーとても良いですね、蘭ちゃんは一人だけどいちごちゃんは運転手つきなのか、、、さすがトップアイドルや(よくわかってない) 

 

・写真からの!過去に戻る!!!!うわーなるほど、これはやられたわ、ライブやるんかい! 
・あ〜〜いろんな写真〜〜〜頑張るための勇気、良いフレーズじゃん~~~ 
・ライブ一曲目なに!?ほわプリと、かえユリと、美月さん!!??ゲストやんけ!え、これで何やるの?ここで「アイドル活動!」なんてやったら冷めるからホントやめてくれ・・・おわあああああ「Signalize!」だあああああお前最高かよおおおお

 

・カメラワークと歌唱パート分けが本気すぎる、美月さんのBメロ導入の「はっじめよ〜〜〜↑」はちょっと笑っちゃった(ごめん) 
・いや~Singnalize!はずるいって~ホンマありがとう 
・「こんなものなの!?」久々に聴いて笑っちゃった、入れたかっただけでしょww 

 

・お、ルミナスだ、スタダか?え?新曲~~~~うわ~~~ 
・ソレイユだ~~~~ 
・蘭のあいさついいなぁ、、、 
・あおいちゃん~~~自分がきっかけで活動休止なんて言わないで~~~ 
・ドリアカは今回マジで空気だったな、、、まぁしょうがないね 
・いちごちゃん、「アイカツは本当に楽しかった」って過去形で言わないでくれ
・いきなりの「君」呼ばわりはずるいって、、、、いままでそういうの無かったじゃん、、、完全に劇場で見てる人たち向けのメッセージじゃん、、、そういうことされると。。。「ここまで頑張ってきた」とか、、いや、ほんとそういうの泣きそうになる、、、 
・今の自分が頑張ることが、将来のいつかの自分にとっての踏み出す勇気になる、もうね、自分の人生でも思い当たることが多すぎて、、、いや~がんばります 

 

・ここで「MY STARWAY」か~分かってはいたけど完璧な導入、ってかもうこの曲すごい、ライブシーン神々しすぎる
・からの2番!?いやいや描き直してるじゃんこの辺のシーン・・・
・卒業から、、今のシーンにもどって、、、あ~~聴いてる!そういうことか!うわ~~~、この曲が立ち返ったりする原点ってこと!?構成うますぎ
・個人的には2番の「この日々の先なら 好きになれるはず」の歌詞だいすきです(1番の「きっと大丈夫」よりも前向きな感じ、自分を信じている感じがあって好き)

 

・あ、日本かえって来た、スターライト学園の門だ
・あ~ここから新しいソレイユなんだね、これで終わり、いやはや本当にいい構成だった、ありがとうございました