日常。

アニソンやライブ、聖地巡礼など

See-Sawの復活ライブという奇跡について

いても経ってもいられず記事を書くことにしました。感情のままに書いたため、全然文章がまとまっていないのですがご容赦ください。。。

 

8月に行われたYuki Kajiuraライブツアーの最終公演@中野サンプラザにて、シークレットゲストとして石川智晶さんが登場し、「あんなに一緒だったのに」を披露するとともに、12月15日にSee-Sawの一夜限りのライブを行うことが発表されました。

 

これは古いアニソンヲタクにとっては本当に衝撃的な話で、そんな奇跡的な話を、私の一人称視点で書いていきたいと思います。

 

1)そもそもSee-Sawとは

上記に書いた流れからもわかるように、See-Sawはボーカル石川智晶、キーボード梶浦由記の2名からなるユニットです。

2002年にガンダムSEEDのED「あんなに一緒だったのに」でスマッシュヒットを飛ばしたと思いきや、「.hack//sign」で強烈な世界観を持つ曲を複数生み出し、「Dream Field」という宝石箱みたいなアルバムを残したのに、なぜかそのあとスッと活動が止まってしまった、まるで風のように駆け抜けていったユニットでした。
(実は02~03年の活動期間の前にも、もう少しJ-POP的な路線で活動していたこともあり、それも良い曲が多いのですが、長くなるので割愛。「Swimmer」「キライになりたい」「また会えるから」などが個人的な推しです)

初めて私がSee-Sawに出会ったのは2003年ごろですが、CDの売り上げ枚数もさることながら、当時のアニソンファンにも強烈な衝撃を与えたアーティストでもありました。たとえば「あんなに一緒だったのに」や「君がいた物語」などは、当時番組が始まったばかりの文化放送こむちゃっとカウントダウン」で、トップを何週間もキープするような、そんな曲だったことも、ひとつの裏付けだと思います*1

 

*1:このころのこむちゃ(こむちゃっとカウントダウン)の話で古いヲタクの脱線なのですが、See-Sawのほか、「まぼろしcan/goo」という曲が上位常連でした。歌詞が沁みる良い曲です。このcan/gooも、長らく活動休止が続いていたのですが、昨年のKING SUPER LIVE@東京ドームに出演し、まぼろしを披露。これもマジで感動しました。水樹奈々さんの「Suddenly」とかもこのころ。

 

その後はぱったりとリリースが止まるのですが、2005年になって、ガンダムSEED DESTINYのEDとして使われた「君は僕に似ている」のシングルをリリース。なんと、そこから今年に至るまで、リリース・ライブ等含め何も活動が無いままでした。

こうした、長い間活動の無いユニットというのは、解散を宣言した、もともと期間限定ユニットだった、どちらかが業界から退いてしまった、などの理由があるのが通常なのですが、See-Sawの場合、明示的に解散されないまま、なのに二人とも同じアニソンを中心とした世界で継続的に活動しており。*2

傍から見れば、それこそいつでも再始動できそうな、ふとした瞬間に新しいシングルCDでも出しそうな感じなのですが、なぜかそういった動きもなく、まるで自然消滅してしまったかのような空気感でした。

 

*2:梶浦さんは色んなアニメ等への楽曲提供やKalafinaのプロデュースなど、言わずと知れた活躍ぶり。石川さんは2006年の「美しければそれでいい」を皮切りに、「アンインストール」や「不完全燃焼」など、強烈な印象を残す作品を残す一方、「ガンダム00」「戦国BASARA」などで沁みる良い曲を作っています。また、「アクアテラリウムやなぎなぎ」など、ちょこちょこ作詞/作曲の提供も。

  

二人の間に不仲があった、などあれば、何かしらあきらめもついたと思うのですが、そんな情報も聞かないし、お互いのライブでも、See-Saw時代の曲をときたま披露していたりして。
薄い望みをどこかで持ち続けていましたが、ここ数年は、最終シングルから10年以上経ったこともあり、さすがに期待薄か。。。と思うような日々でした。

 

 

2)See-Sawライブ実現に至るまで

①「犬フェス」での十何年ぶりのSee-Sawとしての曲披露

ところが、この1年でSee-Sawを取り巻く流れは大きく変わり、今回の年末のライブにたどり着くことになります。最大の転機は、今年2月に行われた、フライングドッグ10周年記念ライブ「犬フェス」でした。

恐らく、See-Sawファンの多くの人が同じことを感じたはずですが、犬フェスの追加出演者として石川さんが発表された瞬間、「See-Sawが復活するならここしかない、ここでコラボなかったらもう復活は無い」と確信したことを、今でも鮮明に思い返します。

コラボがあるならば、犬フェスに限らず、いわゆるフェスイベントでの可能性が高いとは思っており、毎年夏のアニサマは有力候補だったのですが、石川さんが出演していた時期は梶浦さんがほとんど出ず(2008年はFiction Junctionとして別日出演。ちなみに石川さんはアニサマで何回か「あんなに一緒だったのに」を歌っている)、Kalafinaアニサマに出た2014~15年には、石川さんがアニタイ曲をあまり手掛けなくなっていたので、近年は、コラボの可能性もほぼ無い状態でした。

そんな二人がまさか同じイベントに参加するなんて。それだけで、絶対に取らなくてはいけないプレミアチケットだったのですが、ただでさえ強いラインナップに1万人程度のハコという競争倍率が高そうなところ、第4弾の追加出演でワルキューレ・・・。
「いやいや、ワルキューレは単独ライブで横浜アリーナ埋まるんだから、単独で別にやってよ、倍率上がっちゃうじゃん」と本気で毒づいてました(ワルキューレもめちゃくちゃ好きなんですが、See-Sawには勝てず。。。)

 

なかなかチケット取れず焦りましたが、滑り込みで確保しライブ当日。
公式発表など無いにも関わらず、「今日はSee-Sawが出る」と確信がありました。
というのも、事前物販で購入した犬フェスのパンフの最終コーナー、出演者全員が「お気に入りの曲を挙げる」というところで、他の出演者が坂本真綾さんやマクロスFの曲などを多く挙げる中、石川さんは「千夜一夜See-Saw」、梶浦さんは自分の曲でもないのに「アンインストール/石川智晶」をそれぞれ挙げており。
二人の中でSee-Sawは過去のものではない。終わってない。本当にただ眠っているだけだと。今日ほど、その復活にふさわしいタイミングはない、と。
同時に、今日コラボが無ければ、See-Sawとして二人が並び立つ瞬間を期待するのは今後やめよう、と心に決めて本番に臨みました。

 

座席は後ろから何列目、というくらいの会場後方だったのですが、石川さんのライブが終わって暗転して、次のアーティスト・・・に行かず、再び同じシルエットがまた舞台中央に進んだのが分かり、気づいたら曲が始まる前から「See-Sawだっ、See-Sawきたっ、やったっ」と無意識に叫んでました。
曲が流れてからは涙が自然に出てきて全く止まりませんでした。最後のメンバー紹介で、石川さんと梶浦さんがお互いを「See-Saw」として紹介するくだりは本当に泣けて、周りからみても引くくらいだったと思います。
そのあともTridentの復活やワルキューレ登場などもあったのですが、正直心ここにあらずな状態でした。。。

 

「犬フェス」は非常に感動的なイベントだったのですが、今回限りではなく、今後も続きそうな雰囲気がいろんなところから出ていました。See-Saw実現に対する色んな人の喜びようもさることながら、梶浦さんはTwitterなどでも今回やれてよかったという雰囲気を感じさせるツイートが多く、また石川さんもFacebookの感想で「こんなに喜んでくれるものかと意外だった」といった風の内容を書いており。

これがきっかけになって、何か大きく変わるかもしれない。ファンにとっては、非常に大きな希望を感じさせる機会でした。

 

②「鬼滅の刃」でのコラボ実現

十何年の時を超えたSee-Saw。続きを期待させるような終わり方だったとはいえ、そんなに簡単な話ではないだろう、、、と思っていたのですが、次のコラボ機会がすぐにやってきます。
鬼滅の刃」のアニメーション楽曲の一部を梶浦さんが担当することとなり、そのボーカルとして石川さんが参加するとのニュース!


See-Sawだけでなく、こうした「梶浦さん曲に石川さんがボーカルを入れる」という共作も長い間存在せず、それこそファンとしては「あんなに一緒だったのに」なんでこうもコラボした作品が世に出ないのか、と肩を落としていたので、この発表もかなり驚きであるとともに、「これだけの短期間で想像以上のスピードで動きがある、これは・・・さらに何かあるのでは?」という期待がさらに高まっていき、まるでそれに応えるかのように、先日のライブ発表に至ります。


③そして12月のSee-Sawライブへ

単独ライブは2002年以来やっていないようで、17年ぶり。See-Sawに出会ってからもたくさんの時間が流れて、それでもずっと追いかけ続けてきた二人が「See-Saw」として一緒の舞台に立つ機会が、レーベル10周年記念(See-Sawの活動がなくなった後起点だけどw)という特別なイベントによって生まれたこと。そしてその時に、自分自身がライブ参加を趣味にしていたこと。
そんなめぐりあわせでつかみ取った、犬フェスの一夜限りの奇跡でも、十分に幸せだったのに、もっとたくさんのSee-Sawの曲を聴くことができる機会をもらえることが、本当に嬉しいし、俗な言い方だけど、「生きていて本当に良かった」と強く思います。

 

3)おまけ:ライブで聴きたい曲【更新しました】

①順番とか関係なく、聴きたい曲

敢えて挙げるならば以下。たぶん両方歌ってくれるものと信じています。

・「優しい夜明け」

・「Emerald Green」

 

②最初に来ると思っている曲

・「君がいた物語」

アルバムバージョン(Dream Field Mix)は前奏も長く、梶浦サウンドをガッツリ堪能した後に石川さんの強いボーカルを受け取る、という流れが非常に想像しやすいので1曲目候補。
「あんなに一緒だったのに」の前奏をアレンジして、というのも当然に考えられるところですが、今年に入ってからライブで聴けたSee-Saw楽曲はこれしか無いので、ここは外してくるんじゃないか、という読みもあったりします。

 

③最後に来ると思っている曲

・「また会えるから」

この曲をどのタイミングで歌うのか、はたまた歌わないのかで、この先、See-Sawとしての活動をお二人がどう考えているのか、がなんとなく伝わるんじゃないか、と思っていたりします。
この曲が最後に来て、その曲を聴いているみんなが、今度も17年後かもしれないけど、いつかまた、二人のステージが観れるんじゃないか、そんな夢を会場中で抱けたらいいな、なんて。
・・・実は対抗馬もあんまり無いような気がしており。ありうるとしたら「indio」だけど、ライブの最後を締める感じではなさそうな。
アンコール無いような気もするのだけど、もしあるなら、本編の最後が「indio」、アンコールは2曲で「あんなに一緒だったのに」→「また会えるから」、という構成なんじゃないかなぁ、と予想。